人が人を呼ぶ江別（運動指導者/ヒートザビート・ピラティス　小松さん）

2024年6月30日

釧路で育ち、結婚を機に仙台へ移住した小松さん。
震災を機に住む場所を改めて考え始め、親のサポートができる北海道へ戻ることを決めたそう。

そんな小松さんがなぜ江別に移住し、江別を拠点に活動しているのかを伺いました。

震災を機に北海道へＵターン

ーなぜ、北海道の中でも江別に？

江別に父の会社の支店があり、北海道に来るときは江別に立ち寄ることが多く、知らない町でもなかったのが一つのきっかけですね。
不思議と、直感で子育てしやすそうな印象があったので、江別に住もうと思いました。その直感は間違ってなくて、実際に子育てしやすい環境でした。

ーどういったところに子育てのしやすさを感じますか？

「ぽこあぽこ」などの子育て支援施設もあるし、公園の数が多かったり、歩道や道路の広さも安心感があります。
すべてにおいて“余白”がある感じが子育てに向いていると思います。

江別のことは、“余裕”があると言い表すより、“余白”という言葉がしっくりきます。
道路にも公園にも、余裕ではなく余白のようなあえて詰め込みすぎないゆとりがある感覚。

個人的に、野幌駅周辺のレンガ造りの景色がかなり好きです。
子どもを散歩に連れていくときは、あえてレンガの道を選んで歩いたりとかしていました(笑)。

あと、ぽこあぽこにはよく行ってました。
無料で遊べるし、ボランティアのスタッフさんとお話しができることで、移住してすぐ子育てをしているとどことなく感じる孤独な気持ちが救われることもありました。

また、市内に高校が３つもあるので、高校が選びやすかったり、JRも通っているので市外の高校にも通えたり、選択肢がたくさんあって便利だと感じています。

ー江別の雪や冬の生活はどうですか？

道東は北海道の中では雪が降らない地域なんですが、それに比べたら江別は異常に降ります(笑)。
その分、春が来て雪が溶けた時のありがたみを強く感じるんですけどね。

除雪は業者に頼まず、自分でしています。
道路に除雪車が入ったあとは敷地に雪の塊が置いてあることがあるので、かなりの力仕事にはなりますが
雪かき中に近所の方とコミュニケーションが取れたりするので、楽しみながらやってますね。

冬はランニングコストがかなりかかります。灯油をメインに、光熱費が上がるんですけど、除雪を業者に頼む場合はその費用も更にかかります。
冬の光熱費は夏の倍かかると思って準備しておいた方が良いです。

ー夏の生活はどうですか？

２年前に家に冷房を導入しました。
本州に比べて、湿気が少なくカラッとしていますが、夏は段々暑くなってきました。
去年は朝から晩まで冷房をつけることもありましたね。

江別のよさを再発見

小松さんは札幌を拠点にHIIT THE BEAT by BREAKLETICS® として日本全国幅広く活動をしていましたが、ある時、自分の街をもっと知りたいと思ったそう。

外の目で見る江別のよさ

移住してきた当初は江別を拠点に活動をすることは考えておらず、帰る場所という認識で札幌や外に目が向きがちでした。
（BREAKLETICS®）日本支部の核として活動する中でやりがいもあったし貢献もしていました。
しかし、活動域が広がると共に、目の前の人と深く信頼関係を築き、届けたい気持ちが強いことを再認識し、住んでいる江別を拠点に活動をすることに決めました。

その時に改めて江別に目を向けてみると、今まで見落としてた江別の環境の良さ、人との丁度いい距離感を実感しましたね。

何をするにも手の届きやすい距離で、相手に届いている感覚があります。
特に、市外からわざわざ江別に運動指導を受けにきてくださる方は、確実な思いで来てくださっているので、そう思いますね。

そんな方たちは小旅行気分で江別に来てくださるんですが、野幌駅の洗練されたレンガ造りの雰囲気が素敵だと感じてくれるみたいです。
江別に来たことがない人が江別に来て、外からの目で江別の良さを発見してくれてることで、自分も改めて江別の良さを再発見できたりします。
札幌で活動していた時とは人を動かすという意味では規模が全く違いますが、対話できる距離で自分のやりたい範囲での活動ができてるところが良いと感じています。

やりたいことを実現できる街

江別を拠点に活動を移したことで、江別で積極的に活動している方たちと関わりを持つようになったんですが、その方たちとの距離感もちょうどいいです。
一人ひとりが自立して活動しているからなのか、お互いの距離感がちょうどよく尊敬できる関係性を築けています。

また、みんなが心から好きでオススメしたいものを共有し、やりたいことを実現できる環境だと感じています。
私は音楽が好きでずっとリスナー側でしたが、飲んでいる時の話がきっかけで、アーティストのブッキングしたことない私が江別にアーティストを呼んでライブをしてもらうことが実現しました。
これは、熱意をもって心から好きなものを共有して、それを繋げられる、人が人を呼べる環境だからこそ実現したんだと思っています。