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江別市には道立の施設が多く立地している| えべつのじかんコラム

<写真>道立図書館

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江別市には道立の施設が多く立地している

江別市には道立の施設が多く立地している

北海道立の施設というと、北海道博物館、近代美術館、道立総合体育センター(きたえーる)など、道庁のある札幌市内に多いという印象があります。

また、道民の森(当別町)、北方四島交流センター(根室市)、オホーツク流氷公園(紋別市)など、北海道特有の資源に基いた立地もうなずけるでしょう。

ところが、札幌以外では、どのまちよりも、江別市内に道立施設が多いことをご存知でしたか?

文教地区として知られる江別市文京台

<写真>広大なキャンパスをもつ酪農学園大学

道立の施設が江別市内に多いのは、札幌市厚別区に接した文京台エリアが“文教地区”としての性格を持っていることが大きな理由だと思われます。

この地区に、北海道立図書館が移転・開館したのは昭和42年。昭和40年に移転してきた北海道女子短期大学(北翔大学の前身)や昭和43年の札幌商科大学(現在の札幌学院大学)、元々あった機農学校(酪農学園大学の前身)などを含めて、文京台エリアには、このころに文教地区としての素地ができていました。

<写真>今は独立行政法人となった「食品加工研究センター」
 
やがて文京台エリアには、道立図書館のほかにも、教育研究所、埋蔵文化財センター、自然ふれあい交流館、道立文書館、などの道立施設が立地するようになりました。

また、現在は独立行政法人になりましたが、食品加工研究センターや林木育種場ももともとは道立です。

独自の文化や歴史を育んできた江別市

<写真>野幌総合運動公園

そのほか江別市内には、平成元年のはまなす国体に合せて整備された北海道立野幌総合運動公園や北海道消防学校、もちろん野幌森林公園も道立ですね。

道立施設を最も多く有する札幌市と江別市は、行政区域の線引きはありますが、周辺市町村と共に北海道の中核としての圏域を共有・形成しています。

しかしながら、江別市は決して「札幌市江別区」ではなく、独自の歴史や文化を育んできたまち。そのアイデンティティは、道立施設を多く有する文教地区を持っていることとも無関係ではないでしょう。


【江別市内にある主な道立施設】

北海道立図書館
道内の図書館網のセンターとしての役割のほか、北海道の調査・研究に役立つ様々な資料を収集・保存しています。

北海道立文書館
北海道の歴史に関する古文書・公文書などを収集・保存、公開する施設で、2020年春に札幌市内から道立図書館横に新築移転しました。

北海道埋蔵文化財センター
埋蔵文化財の発掘や調査・研究を行ったり、出土品や石器などを展示するとともに、体験学習などを行っています。

自然ふれあい交流館
道立自然公園野幌自然公園のビジターセンターです。館内にはジオラマやイラスト、写真などの展示のほか、絵本や図鑑、専門図書で学習できるほか、自然観察会などのイベントも開催しています。

北海道立教育研究所
北海道の教育に関する研究や教職員の研修を行っているほか、一般対象の相談業務や公開講座なども実施しています。

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